8/16 霧の先に見たものは。

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昨日の長距離の疲れがまだ残ってはいるものの、大好きな兜沼で過ごす清々しい朝です。
木々の間から空を見上げると、今日も引き続き好天に恵まれそう。
そうなると、また宗谷の丘に行きたい気持ちが出てくるけれど、予定通り今日は南下しつつ林道を走ることにします。



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出発の準備が整い、セローのメータを見ると昨日は450km近く走ってたのか・・・。
7時半にセローを始動し、兜沼、そして宗谷を後にしたのでした。
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南下するにつれて曇ってきて寒く感じる中、「ピヤシリ越林道」を目指します。
そこまでの距離は思いのほか遠く、ほとんど交通量のない寂しい山中をひた走ります。
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林道入口直前のr60・幌内越峠手前のパーキングで昼食をとります。
時刻はすでにお昼を回っていました。
この時点では、林道を抜けて名寄市内、あるいは朱鞠内湖のキャンプ場に泊まろうかと考えていました。
そして、幌内越峠にあるピヤシリ越林道の入口に到着。
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えっ・・・通行止め?
熊出没情報にビビりつつ、途方に暮れていると背後で動物の気配を感じて緊張が走ります。
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キツネか・・・びっくりした(-_-)

地図を眺めてこれからどうするか迷っていましたが、ここから峠を下って行く途中に「奥珊瑠(サンル)林道」がありました。
距離は約30kmでなかなか手強そうですが、行ってみるか。
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ところが、ダートが始まってすぐのところにゲートがあって通行止め。
う~ん、どうしよう・・・。
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旅も5日目で明日が最終日。
昨日の宗谷で満足はしているはずでしたが、この青空の下でダートを走れないことに納得がいきません。
このまま、普通に舗装路を走ってどこかのキャンプ場までで今日一日を終える、そんな平穏な一日になることにどうしても納得できませんでした。
かといって、もうこの周辺には面白そうな林道は見当たらないか・・・と思ったけれど、少し引き返したところに有名な「美深歌登大規模林道」がありました。

セローに鞭を入れ、来た道を引き返します。
そんな中、空は分厚い雲に覆われ始め、気温も下がってきていました。
距離も長い林道だし、やっぱり止めといた方がいいかな・・・迷いを抱えたまま、天の川トンネルの先にある林道入口に辿り着きました。
この時点で、時刻は午後2時半を過ぎていました。
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かつて225セローの頃に走ったことがありましたが、途中の加須美峠から函岳への往復を含めて美深まで抜けるとなると、その距離は60km近くになるはず。
曇天の下、どうするか途方に暮れていたところ、後ろから一人のライダーがやってきて、聞くと彼もこれからこの林道を抜けるとのこと。
よし、自分も行こう。
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初めは超フラットな路面で一気に距離を進めますが、本格的な上りに差し掛かるとところどころ荒れており、気が抜けません。
時間に追われつつも、冷静にセローを操ります。
やがて峠が近づくにつれて、辺りは濃い霧に包まれていきました。
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走り始めて約一時間後、加須美峠に到着。
晴れていればここから函岳への分岐に行こうと思っていたのですが、どうしよう・・・。
しばらく悩んだ末、函岳へ向かうことに決めました。
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走り出して間もなく、突然霧が晴れてきました。
そこには、もう長い間見ていないような気がする鮮やかな青空が広がっていたのでした。
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ここに来るまで強い不安にかられ、何度も迷ったけれど、来て本当によかった。
そして何より驚いたのが、この道の素晴らしい風景。
昔走ったときは、そう思わなかったはずなのに・・・。
だからこそ走るつもりは全くなかったのですが、嬉しい驚きでした。
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終点の函岳山頂は残念ながら霧に包まれていたけれど、そこから見渡す青空と霧が織りなす風景にしばし見惚れていました。
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気が付けば時刻も夕方の5時を回っていました。
ぼちぼち下らないと、林道で日没を迎えてしまう・・・。
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と言いながらも、立ち去り難い気持ちがセローにブレーキをかけさせます。
今朝の時点では、今こうしてこの場所にいることなど想像もできませんでしたが・・・そんな偶然があるからやっぱり、自由なバイクの旅はいいよなあ。
そんな風に思いながら、カメラのシャッターを切っていました。
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間違いなく、この旅の中でも特に心に残る時間でした。
さて、そろそろ下り始めないと本当にやばいぞ。
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再び霧に包まれ、加須美峠に戻って来たのが6時前。
ここから美深までの約15kmの下りは路面もほぼフラットなので、スムーズに走れます。
ただ、ここで転倒でもしようものならここまでの楽しかった時間が水の泡になってしまうのはじゅうぶん理解していたので、気を引き締めてセローを走らせます。
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そしてダートの終点に辿り着いたのが、午後6時40分。
何とか無事、日没直前に抜けることができました。
ただ、これからキャンプ場を探してテントを建てるという仕事が残っており、まだ安心はできません。
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2006年だったか、一度だけ泊まって勝手の分かっている、ここから近い「森林公園びふかアイランド」を今日の宿泊地にすることにしました。
あそこは温泉が隣接しているというのが決め手でした。
今日も何だかんだで疲れ果てており、やっぱり温泉には入りたいところ。

完全に日も暮れてしまった中、R40を北上しキャンプ場に到着。
テントの数も多く混雑していましたが、ソロのライダーに声をかけて近くにテントを張らせてもうらうことにしてひと安心。
大慌てでテントを建てたら、すぐに温泉に行きます。
閉館まで一時間を切っていましたが、何とか間に合って良かった・・・。

さっぱりしてテントに戻ったら、米を炊いて簡単な食事を作ります。
旅も最後の夜、涼しい風に吹かれ心地良い疲労感に身を委ねていると、ここまで無事に走って来れた安堵感と寂しさが入り混じった不思議な気持ちになってしまいます。
寝袋に潜り込み、初日からの旅を頭の中で振り返りながら、眠りに着きました。
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by shibainu15 | 2014-11-01 20:22 | 14.8北海道
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